ワークショップや課題図書の朗読を通して “絵画を見る新しい方法” を学ぶ「絵解きで美術史」
今回の実験テーマは「絵画で社会学」
皆さんが当たり前のように親しんで見ているその絵は
「いつ、だれが、どこで、どのように」描いたのでしょう?
モデルがは誰なのか?
とか
どういう素材や技法を使って描かれているか?
とか
当時の注文書には何が書いてある?
第1回目で取り上げた名画モナ・リザもこのようなクエスチョンから出発して、モナ・リザのエピソードを知れば知るほど、新鮮な見方ができるようになりました。
その作品は何の目的で描かれたのか?誰が描かせたのか?それらの作品群が特定の地域と時代に見られるのは何故なのか?
・・・今回は、こうした社会学的視点で絵画を読み解きます。
そして、大好評の演習は、前回勉強したディスクリプション・スキルを使ったお絵描きゲームで「あの名画」を再現します!
カフェ・うーるーさんの美味しい飲み物を飲みながら一緒に美術の時間をすごしませんか?
●日 時:6月15日(水)20:00~22:00
●場 所:カフェ・うーるー 三島市南本町13−30
https://www.facebook.com/cafeooloomishima/
●会 費:500円+ワンドリンク 定 員:15名(予約制)
●持ち物:課題図書『西洋絵画史入門』池上英洋 著 ちくまプリマー新書
※各自でご用意下さい。電子書籍もあります。
クロッキー帳orスケッチブック(ノート可)、濃い鉛筆やサインペンなど強く線が描けるもの、消しゴム、定規
【当日の様子】
「絵画と社会学」というテーマで、イタリアルネッサンスの時代の銀行業で生業をもった人々の間で流行した「トビアスと天使」の主題の絵から当時の経済事情を学びつつ、ルネサンスの大パトロン・メディチ家について解説しました。
そして、レクチャー参加者のひとり吉田陽彦さんによるギリシア神話に登場する「時の翁クロノス」についての解説がパワーポイントで行われました。
白熱した講義に参加者のみなさんは釘付けでした。
吉田さんが今回参考にされたのは、みなみ得一さんのマンガ『足洗邸の住人たち』です。
ギリシア神話の神様や、キリスト教のアトリビュートは、現代のマンガやゲームのキャラクター表現に受け継がれているんだなということに気づいたという意見も出ました。
次回は、7月20日の開催です。