小沢裕子展@沼津ラクーン

この度、美術家の小沢裕子の個展を静岡県沼津市の沼津ラクーンで開催いたします。小沢は動画投稿サイトなどにアップされた映像を使い、別の映像とつなぎ合わせたり、音楽や字幕を付けたりした作品を制作しています。今回の個展では小沢作品の中でも特に言葉を主題とした映像・平面作品を並べます。私たちが日常的に接する言葉は、文字や声という媒体によって提示され、文字を書く書き手や声を発する話者は、何らかの意図をもって言葉を用いていると私たちは想定しています。その何らかの意図は、言葉に翻訳でき、言葉は文字や声へと十全に変換されうると考えています。
小沢作品は、それらの各階層を意識的にずらすことで、言葉そのものの魅力を浮かび上がらせ、私たちのコミュニケーションのあり方について一石を投じる点に魅力があります。文字は私たちに書かれているが、ひょっとしたら私たちが文字に書かされているかもしれない。私たちは声を発するが、ひょっとしたら声に操られているかもしれない。そんな私たちの主体性があいまいになってゆくような状況を差し出します。(キュレーション:安藝悟)

【会期】2018年10月6日(土)、7日(日)、8日(月)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)
【開場時間】午前11時-午後6時
【会場】沼津ラクーン6階(静岡県沼津市大手町3-4-1 電話055-963-2800)
【観覧料】無料
【主催・企画】安藝悟、Scale Laboratory
【後援】沼津市教育委員会
【特別協賛】㈱大井川茶園、㈱タカラ・エムシー、㈱コーヨー化成、㈱エリアマーケティング研究所、㈱Otono

●小沢裕子(おざわ・ゆうこ)公式サイト
1984年千葉県生まれ
2009年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了
「私」の場所をずらし境界を立ち上げるような装置として、映像作品や言葉を使った作品、パフォーマンスなどを行っている。
(主な展覧会)
2016年 「art trip vol.02 この世界の在り方 思考/芸術」芦屋市美術博物館 /兵庫
2016年 「トランス/リアルー非実体的美術の可能性」gallery αM /東京
2014年「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.04リアルをめぐって」高松市美術館/香川
2014年「エマージェンシーズ!023小沢裕子/無名の役者たち」 ICC/東京 など

●展覧会会期中に多数のイベントを実施します
【耳を澄ます】
10月6日(土)
午後5時~午後6時「目の見えない人との鑑賞会」(予約制、モデレーター:藤本青)ご予約はこちらから
午後6時~午後7時「パフォーマンス1」(小沢裕子+安藝悟)
午後7時~「オープニングパーティー」
入場料:無料
※目の見えない人との鑑賞会は予約先着制です。

【映像表現を考える】
10月13日(土)、14日(日)
映画観賞会(共催:スキマcinema)
13日午後6時~午後9時、想田和弘監督「演劇1」(172分)
14日午後6時~午後9時、想田和弘監督「演劇2」(170分)
入場料:1000円(2作品通しで1500円)

【「私」の行方】
10月20日(土)
午後5時~午後6時「パフォーマンス2」(小沢裕子+安藝悟)
午後6時~午後7時「市原研太郎×小沢裕子対談」
午後7時~「クロージング前夜パーティー」
入場料:無料

10/6午後5時~午後6時「目の見えない人との鑑賞会」予約申し込み

展覧会の最新情報は、TwitterとInstagramから発信します。

Instagram–yuukoozawaexhibition